青空読書ー『天と地と』ー

 今年もお盆の期間が間もなく終わる。  人間嫌いの小生にとっては、土日を二週にまたいだ9日間はとても息苦しい期間であった。 何故なら、とても中途半端な期間である。 平日なのに休みの雰囲気が多分に漂う。 日本独自の習慣で、古来からの風習は恐らく廃れ、利権と娯楽の商経的な行動が中心の期間になっていると小生には思えてならない。  こんなことを言う小生も、ではお盆の期間中先祖の墓参りに行くかー、…

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武田信玄の書状

 今春、信州川中島以北の地に初めて足を踏み入れ、甲越両軍が凌ぎを削った国境の風景を眺めた。  戦国時代は、統一された組織が存在せず、各地に各組織がそれぞれの制度・規則で統治していた。 すると全国各地を巡る道は、その地域ごとの統治者の意向により、制限と整備の格差が生じていた。  戦国時代の道路事情に関連した書籍には数々の古文書史料が引用され、道路事情の解説がなされている。  道は…

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青空読書ー社会の基ー

 やっとうっとうしい梅雨が明けようとしている。 今年はこの時期がながかった。 昨年は7月初めから海で遊んでいたが。  夏季に入り、日の出前より目覚める習慣が体に定着したようだ。  早朝に家を出、海浜公園まで自転車で向かう。 小生が住む地区は人口減少時代に入っても未だに人口増加か続く地域で、他人の行動と時間差をおかないと種々様々な問題が日々勃発する。  また利権が絡み季節搾取が横…

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青空読書ー無関心社会ー

 今回の参院選挙の投票率、戦後2番目に低い投票率。 48.8%と報じられた。  ついに国政選挙も有権者の半数が意思表示をしない。 これが日本社会の実情だろう。 小生の参院選の焦点は投票率だけであり、この低投票率に満足している。  国選が半数割れ、地選では3割に満たない投票率も現実にある。 とても面白い国である。  結局意味のない、税金の無駄遣い、既得権益の保護、すなわち特権階級…

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青空読書ー人震列島日本ー

 特権階級から搾取不平等社会の実態を学び、世間知らずの小生がすこし成長したようだ。  搾取の蔓延が、人間の心と精神を侵して、理解に苦しむ無差別事件がちらほら世間を騒がせる。 また車両による死傷事故も同様で、こうした事件が起こると、毎度の如く、被害者家族は別として、加害者に向ける憎しみや批判の声がいっせいに叫ばれる。  しかしよくよく考えてみると、日常の社会の実情がどうも怪しい事に気が…

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青空読書ー搾取社会ー

 特権階級の経緯と実情を学び思考していたら、日本社会への漠然とした不満の一部に納得ができたように思え、一瞬心が晴れ晴れしたようだったが、再び梅雨空の如く曇ってしまった。  先日、NHKスペシャルで、 「急増する外国人労働者 密着ルポ 若者たちの夢 ベトナム人駆け込み寺 相次ぐ失踪と不詳死」 を見て胸が苦しくなった。  良心の呵責である。 諺はよく現したもので、 「正直者は馬鹿を見…

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青空読書ー特権階級ー

 連日梅雨の空模様がつづき、気分も塞ぎがちだ。 先日久しぶりに、青空を見上げた。  海岸の砂浜は時期到来の準備が進められている。 まもなく小生が利用している駐車場も有料に変わり、次の居場所を探さなければならない。  この青空の下で、長らく思考してきた自身の不満の理由が分かり、青空の如く胸の内が晴れ渡った。  以後無学の小生がこのことを忘れない為にここに記録しておく。  現代日…

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青空読書ー陰謀や怨霊の正体ー

 青空読書とはいいながら、ここ一週間青空を見ていない。 次週の週間予報も雲と傘の印がずらりと並んだ。  選挙戦がはじまり各党党首が街頭演説する映像と音声が流されるが毎度同様の内容のようである。 あまり他人の批判はしたくはないが、批判を受ける対象者であるから仕方もない。  これは先入観や思い込みもあるかもしれないが、他者をネタや売り物にした発言は聞いていて不快感にいたる。 売り…

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青空読書ー学びと反省ー

 梅雨本番の到来、天気予報から晴れ印が消えた。  天候同様小生の気分もくもりがちだが、心は晴れやかになることがある。  疑問や不満を文字により解消された時の清々しさはたまらない。 何はなくとも、のんびり読書ができるこの国は、そういう意味で善い国なのかもしれない。  近日、国政選挙が行われるが、自慢でもないがここ数年、意思表示を行っていない。 何故なら現行の選挙制度に納得がいかな…

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青空読書ー人間の歩んだ道ー

 梅雨の中休み、青空が広がった。    武田信玄の書状にある 「路次」 の記述から、支線を巡り巡って、再び道に関する書籍に戻ってきている。  突然、大化の改新前後の飛鳥時代の書に目がゆき、そこから怨霊や陰謀にも寄り道した。  聖徳太子の名には大きな意味があるようで、「徳」 という字がつけられたところにある。  以後の天皇家でも利権や覇権をめぐって種々の陰謀がはかられた。…

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青空読書ー道から道へー

 武田信玄の書状に記された 「路次(道)」 について関連地域や城跡散策をしていた。  予算がつきたので、書籍からの座学に移り、青空読書を実行している。  梅雨入り前、最後の綺麗な青空を眺めた。 天気予報通り、関東地方は梅雨入りとなった。  自宅の部屋で書に目をやるより、自然の中で自然の音を聞きながらの読書は何故か集中力と思考力が増大するようである。  *九十九里浜で見…

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野尻湖周辺散策と古道について

 武田信玄の軍用道路、飯縄山之麓に関連して、野尻湖まで足を延ばした。    想像とは裏腹に、山林が湖に落ち込む地形が殆どで、湖畔の波打ち際には近づけない、それと思しき場所は私有地や釣り関係の有料地のようで、小心者の小生は気が引けて近づかなかった。   それでも展望台と称する場所では、湖面越しに妙高山を眺めた。 途中には 「象の小径」 というハイキングコースがあり、新緑の美味…

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武田信玄の軍用道路作事ー飯縄山之麓の経緯についてー

 永禄六年(1563)推定、四月十四日付 武田信玄書状 に 「飯縄山之麓」 「為作路次」 等の記述により、武田氏の軍用道路の存在を確認することが出来る。  種々の書籍や郷土史等の記述を見ていると、軍用道路造りの根拠は、全てこの武田信玄書状に行き着くことになる。  またこの軍用道路建設に至る経緯については、『日本城郭大系8 長野・山梨』 の「小川城」 「柏鉢城」 の記述に詳しい。 そこ…

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武田信玄の軍用道路作事ーいわゆる棒道のひとつー

 武田信玄の偉業の一つに、「信玄棒道」 という造語がある。  この甲州から信州(八ヶ岳山麓)への道筋の代名詞となっているが、当道筋の普請に関する明確な史料は存在していない。 しかし故人の名跡から後世ではその様に言われている。  その軍用道路に関して、一つの古文書がある。  『戦国遺文武田氏編』 にある 820号 文書である。  武田信玄より、下野の武将 佐野昌綱 に宛てた…

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武田信玄の感状ー川中島の地名ー

 戦国時代の合戦で、川中島合戦は有名であるが、文書史料でこの川中島という地名が記された現存する史料の初出は、天文二十四年(1555)七月十九日発行の武田信玄(晴信)の感状である。  文書史料は、原・写合わせて13通あり、その内原本は10通となる。  この原本10通を基に文書史料 「感状」 を詳しく見る。    現存する10通の原本感状の内、同一の記述は、  「今十九…

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武田信玄の感状について

 戦での戦功を称した感状。   これについて、少々感じるところがあり、調べてみた。  発端は、『軍事の日本史』  著者 本郷和人氏 を読んでのことである。  時代劇ではおなじみのチャンバラシーンですが、実はこれほど非現実的なものはありません。相手の命を奪うのは至難の業と言えます。  とある。  また同書で、 「毛利家文書」 という文章から、 「首取り注文」 と呼ばれ…

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啓蟄

 二十四節季の啓蟄  春を感じた虫が穴から出てくる頃。  季節の変わり目を現すがごとく、あいにくの天気。 しかし空気は春を思わせる。  春になると次のような一文を景色を眺めながら想い出す。  春は眠くなる。 猫は鼠を捕る事を忘れ、人間は借金のある事を忘れる。  時には自分の魂の居所さえ忘れて正体なくなる。  只菜の花を遠く望んだとき眼が醒める。 …

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立春、躍動す 武田信玄の桜・柳・紅葉・松の意味するところ

 時の移ろいは早く、新年は立春を迎え、淡い色彩が景色を演出する時期が到来す。  四季で一番好きな季節を迎え、思考は更に進行する。  人間の存在意義にそれなりの答えを出した今、自身の胸の痞えの理由も明確になった。  そこにはやはり武田信玄の残した言葉に関りがあった。   『光秀の定理』 で、正直・真面目な者が辿る一例の人生観を味わった。 正直者が陥りやすい心理に 「人間…

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思考の開始

 七草が過ぎ、正月気分も過ぎ去ったか? 小生は年末年始も他人事と言っても過言でないくらい、何時もと変わらぬ日々を過ごしていた。季節はまもなく立春を迎える。 時の移ろいは何とも早い。 そんな中、野宿に等しい生活で労務を遂行していた。  ここ数年、心身を用いて実験し、その効果(小生に於いては無駄を省く)を検証している。    その様な中、紙面で数回目にした小説を、小生にしては珍しく書店で購入し…

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最後の散歩

 今年最後の散歩をした。 ここ数日空は快晴の日が続いている。 今日は風も弱く絶好の散歩日和である。  明日からは昼夜逆転の非人間的労務を行い、頭の冴えない日々を過ごし耐える。    昨今は「御用納め」が死語へと向かう気配が見えつつある社会情勢である。  小生もここ数年、正月を休日として過ごしたことは無く、風習自体の存在意義が薄くなっているようだ。  この自然豊かな場所も徐々に人…

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